2022年3月号:ゆきのさんのおいしい知床
こんにちは!オホーツクハウスを運営している株式会社トーチのさのです。
今年はオホーツクでも本当にたくさんの雪が降った冬でした。そんな冬も終わりを迎えつつあり、流氷も姿を消しつつます。
2月末ごろ、オホーツク海は今年もいい景色になりました
日中の気温はプラスになり、うず高く積もった道路脇の雪山も溶けて、砂が残って黒くなってきたら、もうオホーツクの春。来月このレターをお送りするころにはすっかり雪も溶けているでしょう。毎日が少し元気になるような、それでもまだたまに雪が降って少し名残惜しいような、オホーツクの春です。
1月末ごろ、雪にうまりかけたオホーツクハウスさっつるです
今回は、斜里町に在住の下山ゆきのさんに寄稿していただきました!札幌で働いていましたが、お仕事をやめて2年前に斜里町に引っ越してきたゆきのさんご夫婦。「この地に胃袋をつかまれてしまった」ゆきのさんの、知床で出会ったおいしいもの特集です。
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能取湖の中からこんにちは!
斜里町で夫と二人暮らしをしている、ゆきのといいます。生まれも育ちも札幌で、就職と結婚後も札幌で暮らしていました。33歳の時に10年程続けた仕事を辞めることに決め、次のお仕事探しをしていました。2020年の1月、たまたま旅行にきていた斜里で働く場所に巡り合い、斜里に移り住むことに決めました。その年の5月から斜里で生活しています。
ここで出会えた方々のはからいで、おいしい食事を囲んで団らんし、さらにたくさんの人と知り合えました。野菜や魚介類のおすそ分けはびっくりする量をいただきます。ありがたくいただいて、しこたま食べます。
季節は巡っているので、飽きる前に次の食材と出合えます。漬物、醤油漬けなどの保存食作りをするようになりましたし、鮭や鱒を一匹まるまるさばけるようになりました。山菜を採ったりあさり採りをしたり、自分で食料を調達する楽しさを知りました。完全にこの地に胃袋をつかまれてしまいました。
生産者さんと近く、観光客が多く訪れるこの場所で自分の飲食店をもつ夢ができました。花より団子な1年8ヶ月の暮らしの中で見つけた、おいしい食材やおいしいお店の話をオホーツクハウスのことと合わせてお伝えしていきます。
◆採れたての味
昨年の夏、畑を借りて農家さんに教えてもらいながらとうきびを育てました。
採りたてのとうきびは、みずみずしくてぷりっぷりでとっても甘い。ご飯を食べるのも忘れてしまいそうです。
実家や札幌の友達に、とうきびを送って「おいしいおいしい。」と喜んでもらえて凄くうれしかったのですが、もし、もしも来れるものなら来てほしい。採れたてを食べに来てほしい。10時に収穫したとうきびをすぐにクロネコヤマトにもって行き、翌日の10時に届いたとしても、もう24時間たっています。時間指定で20時?あぁ、鮮度が…。と気をもみました。
食べ方としては、薄皮付きのまま水からゆらゆらと茹でる方法が簡単でおいしくて気に入っています。
◆一棟貸しのゲストハウスのお楽しみ
斜里で暮らしてから季節を一周し、食材の旬が感じられるようになってくると、その土地の季節の食材をすぐに料理して食べる旅をしてみるのもいいなぁと思うようになりました。必要なのは台所。オホーツクハウスがぴったりです。
オホーツクハウスきよさとには、チェックアウト後のお掃除要員として何度か出入りしていますが、調理用具や食器類がそろっていて清潔感もあり長期で滞在したくなります。道東は、GW近くまでストーブを焚きたくなる日があることも。ストーブの上でコトコト煮るお豆は北海道の風物詩だと勝手に思っています。オホーツクハウスきよさとは、それができるてっぺんもあたたかい灯油ストーブです。
◆地元の食を堪能
先ほど、生産者さんを近くに感じられるとお伝えしましたが、自分で育てた農作物を加工して販売したり、カフェで食事を提供したりしている農家さんがいることも知りました。直接お会いして話を聞くと、どれもたくさんの思いがつまった商品であることが伝わってきます。社会見学の気分でわくわくします。
オホーツクハウスきよさとから車で5分程のところに、農家さんが営むパン屋さんがあります。道産小麦が香る「麦香房」です。食パンから菓子パンまで種類が豊富で、いつも楽しく選んでいます。しっとりと柔らかく、小麦の甘さが感じられるイギリスパンは朝食にもおやつにもおすすめです。
ある日の朝食、焼かずにそのまま食べるのもお気に入り。
きよさと情報交流施設きよ~るには、地元で作られたお土産が並び、食事もとることができます。私は今回、パンに合いそうな物を調達しました。
ベリーの森工房のブルーベリーコンフィチュール。実がごろごろしていてとっても贅沢。
こちらもベリーを育てる農家さんが作られています。夏には、ベリーの森工房でジューススタンドがオープンしてとてもにぎわいます。
オホーツクハウスさっつるの近くには、道の駅パパスランドさっつるがあります。ここでは、地場産の野菜や豆、加工品などを買うことができます。温泉施設と食堂があり、私も頻繁に利用しています。
清里産小豆ごはんに、オホーツク今井ファームのもち麦入りごはん。栄養補給もばっちりです。
澤田農場のおかず味噌は食欲が増しますので要注意。
清里産の大豆で作られた味噌やお豆腐、ごはんのお供に山わさびはどうでしょう。
そして、農家さんが営むカフェはこちら、TOKO-TOKO Cafeです。
奥さん考案のかわいらしい”たまちゃんまん”は自家製の玉ねぎがたっぷり使われています。ランチメニューは自家製のものをできるだけ使ってすべて手作り。マスターの心遣いあふれる接客とこだわりのドリンクで、ランチタイムをゆったり過ごすのもいいですよ。
◆北海道民が愛するコンビニ
オホーツクハウスはデスクとチェアがあり、wi-fi完備。テレワークの方も多く利用されています。お仕事で忙しい方には、オホーツクハウスきよさととオホーツクハウスしゃりのすぐ近くのコンビニ、セイコーマートに駆け込むのもいいと思います。
店舗で調理されているホットシェフのコーナーの、おにぎりやかつ丼は食べ応えありです。バナナが買えるコンビニは、登山のエネルギー補給にもありがたい存在です。道外からの方は、北海道限定”焼きそば弁当”をお土産にもどうぞ。
今は3月。そろそろ緑の野菜が恋しくなってきました。山菜、にら、クレソン、アスパラなどなど…。道の駅や、スーパーのご近所野菜のコーナーが華やいでくるのが楽しみです。直売所らしいのぼりを見つけたら、勇気をもって前進してみてください。奥にはきっとどなたかがいらっしゃいますよ。
ゆきのさん、ありがとうございました!オホーツクハウスの宣伝までしていただき!笑
12月号の中山さんは地元で生まれ育った目線から。1月号のAirdaさんは東京から引っ越してきた目線から。2月号のむらかみさんは自然の中での遊びの楽しさ。そして今回のゆきのさんはたくさんのおいしいもの。いろいろな形で受け入れられることも、いろいろな形での楽しみ方があるのも、知床に暮らす楽しさと言えるかもしれません。
ゆきのさんは飲食店をひらく夢に向かって少しずつ前進しているようす。どんなかたちになるのかとても楽しみです!
オホーツクハウスからのお知らせ
「オホーツクハウス通信」のタイトルイラストを書いていただきました!👏👏👏👏
書いてくださったのは、知床在住の絵本作家、北山カルルスさん。とってもかわいい…!!チェックインからチェックアウトまで、オホーツクハウスと知床のイメージでつくっていただいたそうです。
今回のカバー画像にも使わせていただきましたが、これからどんどん使わせてもらいます!!
カルルスさんのinstagramはこちら。大丸札幌店で絵の展示を行っていたり、他の場所でも展示したり販売したりしているので、ぜひチェックしてみてください!そして絵本もだいぶ形になってきているようす…!発売されるのがたのしみです!
まん延防止等重点措置が一旦終了し、どうみん割が再開しました!一旦3/22〜4/28の期間になっています。ワクチンを2回接種済みであること、PCR検査で陰性であることなどが条件となっています。くわしくはどうみん割HPをご覧ください。
例年、GWを除く4月〜6月ごろは、知床の観光が落ち着くシーズンです。本州よりは気温が低いですが、雪の心配もほぼないですし、少し遅めの桜を楽しんだりしながら長期で滞在するのもとてもいいシーズンだと思います。
オホーツクハウスも長期滞在割引を引き続き行っています。「ニュースレター読んでます」と伝えていただければ大幅に割引があるかも……笑 でも本当に、「地方の友達やおじいちゃんおばあちゃんの家をしばらく借りる」ような気持ちで使ってほしいので、このメールの返信でも、ウェブサイトからでも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
さて、今回もお読みいただきありがとうございました!次回はもうすっかり暖かくなる頃、4月の半ばにお届けします!次回はふたたび、12月分を担当していただいたシリエトクノートの中山さんに書いていただきます。お楽しみに!
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